成田山新勝寺で断食修行をした話。 後編
こんばんは、迷える子狸です。
前回に引き続き、成田山新勝寺での断食修行の続きです。
前回の記事はこちら↓
お寺の関係者に衝撃的な注意を受け、断食が始まりました。
もう7年も前のことなので、記憶も曖昧ですが、
一日のスケジュールは確かこんな感じ。
※詳細を知りたい方は、
直近で断食した人のブログなどググるといいかもしれません。笑
※当時の写真が見つかったので、修正しました。
5:00 集合、朝護摩参拝
5:30頃 朝護摩終了。フリータイム⇒以後夜まで。(18:00以降は外出禁止)
22:00 消灯
※希望すれば写経とか座禅も出来るらしい。
※断食修行者は無料と聞いた記憶があるけど、曖昧です。
フリータイムが多めです。
しかも、朝早く起きているので時間は有り余っている。
とにかく暇。
携帯は持ち込み禁止だし、
境内にある図書館を使う許可は出ているけど、仏教関連の本しかない。
お寺の敷地外に出ることも禁止。
とにかく暇。(←2回目)
お腹は空いているけれど、特に苦しいということもなく、
「なんだ、暇なだけで、3日なんて余裕じゃん」
と思っていた子狸ですが、本当の苦しみは1日目の深夜にやってきたのでした。
突如襲ってきた吐き気。
トイレでうずくまるも、胃の内容物が皆無なので何も出ず。
(食事中の方、ごめんなさい)
苦しんで一睡も出来ずに、朝を迎えました。
気持ち悪さはまったくひかず、
2日目の朝の掃除や法要は、フラフラになりながらこなしました。
特に、法要を行うお堂は、長い長い階段を登った先にあるので、
お堂に行くだけでものすごくしんどかったです。
日中、座禅やら写経やら、せっかくだし体験したいと思っていたのですが、
そんな元気はなく、ひたすら寝て過ごしていました。
(でも気持ち悪い)
こういう時は時間の流れがとても遅く感じるもので、
起きる度に時計を見るのですが、全然時計の針は進んでいなくて、
ガッカリしました。
「あと○時間でこのツラさから解放される。(2泊3日なので)」
それだけを心のよりどころとして、気持ち悪さに耐えていました。
そして迎えた2日目の夜。
昼間に長時間寝ていたのと気持ち悪さで、全然眠れません。
それでも断続的な眠りの中で、
子狸は、オシャレなバーでカシスオレンジを大量に飲んでいる夢を見ました。
なぜお酒…。笑
とりあえず、朝になって真っ先に思ったこと。
オレンジジュースが飲みたい!!
朝を迎え、断食修行が終了し、
成田駅までの道すがら、自販機でオレンジジュースを探しました。
でもね、探してる時に限って売ってないんですよね…。
駅までの道は上り坂だったので、それもきつかった。
駅前のマックに入り、オレンジジュースを飲んだ時の感動といったら!!
今までの人生で飲んだ中で、一番美味しいオレンジジュースでした。
断食修行をした感想
2泊3日なので、新たな境地に達するとか、そういった体験はありませんでした。
多分、6泊7日とか経験したら、悟りをひらけるのかも。
体重は3日間で3kg減りました。
(でも、1日1kgのペースで戻った。)
ちなみに、断食が終わって1日置いて、東北・北海道の旅に行きました。
当時の自分の体力に拍手です。
夏休みが終わり、友達に言われたのは、
「ご飯も出ないのに2泊3日で5000円もかかるの?!
それなら家で断食した方がよくない?!」
でした。笑
確かに。
しかも、クリニック代が3000円ちょっとかかっています。
でも、お寺に泊まるという体験はなかなか貴重だし、
この断食が人生の中で精神的にも肉体的にも(多分)一番ツライ経験だったので、
それ以降、何かツライことがあっても、
「あの断食修行よりマシ」と思って耐えられるので、
それなりに良い体験にはなったかなと思いますw
そして、断食中に夢にまで見るほど、自分がオレンジ好きなことが判明しました。
というわけで、刷り込みのごとく、
何かにつけてオレンジを食べまくっている子狸です。
オレンジ美味しい。
みかんよりオレンジ派です。